2011年4月29日金曜日

そろそろ本当の話をしないか?

 3.11の災害があった時に、すぐに一番の懸念と恐怖にかられたのは福島原発の状態だった。そして今後どうなるのか、どうするべきなのか、という事を知りたくて、自分なりにネットを中心に色々と調べてみた。

 その結果はと言えば、福島原発の状態はよくわからないままで、解った事と言えば、堂々巡りをしている利権の構図だった。できの悪いブラックジョークのようだが本当の話。ちなみに私のイメージをおおざっぱに書くとこんな感じになる。

 原子力の推進 →政府(核保持)+電力会社(電力独占) →マスコミ(広告収入) →官僚(天下り) →御用学者(研究費) →財界(資本もたれあい?) →検察(国論推進?) →また政府へ、あるいは他のルートへ・・・。

 どこからスタートしてエンドも不明だが、メビウスの輪のように利権によるフローが確立されているのは確実だろう。

 この大きな輪は、原子力バブルとでも言うべきだと思う。支えているのは「原発を新たに作るほどに、電力会社がもうかる仕組み」であり、マスコミ+御用学者によって広められてきた。下記に記載したのはすぐに思いつく、数々のプロパガンダの一部である。

<マスコミ+御用学者のプロパガンダ>
  1. 原子力は安全(喫煙よりも安全?)
  2. 原子力はもっともコストが安い
  3. 温暖化防止に役立ち、エコである。環境にやさしい
  4. 原子力を止めれば、すぐに日本は電力不足になる
  5. 今の豊かさを維持するには、原子力がないと不可能だ
 ただし、私なりに調べたり考えた結果、答えは全てNOとしか思えない。ちょっとだけ簡単に反論してみるとしよう。

<プロパガンダへの反論>
1)原子力は安全か?
 福島原発の災害だけで、日本を壊滅させないような状況が続いてるので、当然にNO。
 (枝野官房長官が現地視察で「フルアーマー枝野」と揶揄されたのを思い出して欲しい)

2)原子力は安いか?
 「小島裕章」氏の著書・講演を見た、さらには常識から推測してもNO。発電だけなら安いかもしれないが、廃棄物処理を含めると、おそらく一番高いのではないかな?

3)温暖化防止に役立つのか?
 ここは正直まだ解らないが、じつは今まで騙されてきたのかな・・・という気が、だんだんしてきている部分である。

4)原子力で電力不足になるのか?
 NO、不足にはならない。理由は火力発電所の能力を低く見積もったり、代替え検討をしなかったから。3月の計画停電は、東電+政府の強迫であり、サボタージュだったのだろう。色々と調べると、だんだんとそう思えてきた。(計画停電は限りなく黒に近い)

5)原子力がないと豊かになれない?
 NO、むしろ高い電機代を払わされて貧しくなっているのではないか? 例えば日本の鉄鋼メーカーなどは独自に火力発電をもっており、計画停電の際には「鹿島製鉄所」の火力発電所も電力を一般家庭に回して計画停電の中止に貢献している。つまり大量に電力を使うメーカは、火力発電を自分で行った方が安いのだ。2)コストと絡むが、これは根拠のないプロパガンダだ。

補足:
・温暖化防止に本当に役立っているか?
 ウラン採掘のコスト、そして温水を海に放出しつづけるという指摘を聞くと、むしろ地球を暖めているのだと思う。冷静に考えれば、巨大な熱を作ってどこかへ放熱している(原子力のエネルギー変換効率は良くないと聞くので)から、CO2は少なくても、直接に世界を暖めているという影響は大きいかもしれない。

 正直にいえば原子力を持って得をするのは電力会社+つらなる利権組織だけで、他は「百害あって一理なし」だろう。それでも原子力をやりたいのは、いまの既得権益を守るためと、核エネルギーに対するこだわりだという。

 そろそろ本当の話をしないか?

 しかしいまだに原子力を擁護する人たち、マスコミ+御用学者+タレント+α・・・etcはいるし、反論もするだろう。だが今はまだ福島による危機が終わったわけではない。むしろこれから起こる災害に対して、冷静な判断で予防策を練るべきだ。いったん原子力が役立つかどうか・・・という議論は棚上げにしないか?

 まずは、日本全ての原発を停止させて~議論はそれからにしないか?

 私自身は3.11の事を知ってからは反原発というスタンスである。だがいますぐ原発を全て止めろというのは、上記に書いた5つの反論やメリット/デメリットを理由にしているわけではなく、次にあげるもっと緊急かつ重要な懸念によるものである。

<緊急にでも、全ての原発を停止すべき理由>
1)日本人に原子力を管理する能力はない
 テクノロジーについてのあらゆる課題を無視しても、少なくとも日本政府=日本人には管理できない。できなかったという事実だけがある。これから管理できる見込みも感じられない。利権のもたれ合いは続くが、対策はほとんど練れてないと思う。

2)今の日本に原発を管理するリソースはない
 私の読みでは、福島を解決するだけでも、理想的に作業が進んで安全状態になるには2~3年かかると思う。これを遂行するには、おそらく日本中の技術者を集めなくてはいけないだろう。それでも足りなければ徴兵でもなんでもするしかない。作業員のリソース不足は明確で、急に増やす事はできないだろう。(高被爆環境では、同じ人間が長い時間働けないので・・・)

3)世界に対するリスク
 既に日本には51基の原発がある。さらにはもっと危険な高速増殖炉もある。いまの状態でさらにひと押し(例えば東海地震とか、もんじゅ事故とか)あれば、どうしようもない。リソースは無いし、逃げ場もない。かりに海外へ逃げるとしても、残った51基の原発を全て停止させないといけないだろう。
(本当の最悪とは、無人の日本列島で原発だけが使う人のない電力をただ作り続ける姿だ・・・)

 そろそろ本当の話をしないか?
 国家が保てての利権だろう? 今は目の前で続いている危機、さらに起こるかもしれない直近の危機を回避するために、全ての原発を停止させるべきだと私は思う。

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