2011年6月18日土曜日

Twitterと「反原発と反・反原発」

 ところで「反原発と反・反原発」だが、両方を目にして思うのが、そもそも議論噛み合ってないな・・・ということだ。Twitterの短い文面では議論はそもそも無理があるところだが、やはり前提にしている情報や考え方が違いの原因となっているようだ。

<反・反原発派の主な意見>
  • 反原発派は電力と経済の重要さが解ってない
  • デモに参加しているのは経済弱者が多く、自分の首を絞めているのではないか
  • デモに参加しているのは左翼などの怪しい団体ばかりじゃないのか
  • 火力発電などの方が環境を痛めるし、コストもかかるのではないか
 いちおうひとつだけ反論したいのは「無知な人間が反原発をやっている」というような誤解である。逆にメディアはずっと原発推進だったので、反原発を唱える人達はむしろ独自に情報を集めた、情報通が多いようだ。(例えば海外記事をよく見ているとか)

 しかし概ねこのような意見が多い。注目すべきは「反・反原発派」はあまり放射能汚染に対するコメントが少ない。あまり重視していないのか、それとも情報をあまり持ってないのかは解らない。だが「放射能汚染についての見解」で立場が大きく分かれているのだと思う。今までの議論や主要メディアの問題などもあって、正確な情報に基づく議論は難しいのだが、本来は次のような観点で議論をするべきなのだろう。

<現状の課題>
  1. 汚染地域に住む人達を、どうやって健康被害から救うか、もしくは移住させるべきか
  2. 現在日本で進行中の放射能汚染、及び各地に拡散しつつある汚染された廃棄物、食材をどうするか
  3. 放射能汚染によって経済がどのようにダメージをうけるか
  4. 電力を安定供給するにはどうするべきか、原子力を続けるべきか
  5. 原子力村と呼ばれる巨大利権をどうするか、政治やメディアは機能しているのか
  6. 世界に与えた放射能汚染に対して、今後どう責任をとるのか
 前にも書いた事があるのだが、私自身はもともと原発は必要悪とおもっていたし、これだけ巨大な放射能汚染のリスクがあるとは知らなかった。そして3.11から初めて自分で色々と調べていって非常にショックを受けた。だから反・反原発派もできれば自分で情報を調べて考えて欲しいと思う。それに放射能汚染の問題については、イデオロギーに関係なく全ての人が被害を受けるので、まずはこの問題から解決をしてほしいと思う。(急務を要するのは上記1~2の課題である)

 原発を続けるかどうかが議論の余地があるかもしれないが、少なくとも放射能汚染には議論の余地がない。被害は広がりつつあるし、政府はずっと軽視及び無視を決め込んでいるようなので、放置すれば近い将来は国が無くなるかどうかの問題へとつながるだろう。
 

<余談>
 「チェルノブイリハート」という映画の話題だが、チェルノブイリ近くで酷い汚染となったベラルーシでは健康な子供が生まれる確率は15~20%だという。私はこの映画を見てないので詳しく話せないが、これは驚異的な数字である。チェルノブイリで被爆した人が2世代、3世代と進むうちにこうなったのだと思うが・・・恐ろしいのはもう数世代たてば健康な子供がほぼ産まれなくなるのではないか? という疑問が頭をよぎったからだ。

 考えれば過去には世界中の核ミサイルは人類を数回絶滅させられるといったが、1機の福島型原発では年間に1000発程度の放射性廃棄物を作るといわれている。核ミサイルよりも本来は危険で脅威となる代物だったのではないかと私は考えている。

 放射能は種類によるが何万年も経ないと無くならない。しかし20~30年に一回世界のどこかで原発が事故を起こせば、その都度世界は汚染されていく、それも常に加算で汚染されるのだ。だから、もしもこのような想定をコンピュータでシュミレーションすれば、数十年後~200年程度の期間で、人類滅亡という結果を出すかもしれない。

 「いよいよ後がないな、人類」


<参考>
・縛り合う日本社会 - Eisbergの日記
・「チェルノブイリ・ハート」8月公開/健康な赤ちゃんはたった15~20% - 地球市民点描・麻川 明(黙雷) - Yahoo!ブログ

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