2013年2月10日日曜日

口を出すのが仕事だと誤解している人々

 このテーマは昔から度々考えていたことだが、たまたま最近ちまたで話題となっている体罰論と微妙に関係があるような気がしてきたので、改めて文章にしてみる。

「口を出すのが仕事だと誤解している人々」

 私が上記で訴えようとしているのは、世間一般に多い中間管理職や代表取り締まりなどの上級管理職についてである。ちなみにこういう人は大企業でも中小企業でも一定割合はいるようで、私の実際の仕事でも、「ああ、なんか勘違いしているんじゃないこの人」とたまに思う事がある。

 具体的に誰もが知っている例を挙げるのは難しいのだけど、最近でニュースを見ながらこれと同じ事を思ったのは「マクドナルド現社長の原田泳幸」についてだ。これを例題としてこのような人たちについて説明したいと思う。
 なお、いちおう誤解がないように説明しておくが、私はマクドナルドに対して特に好きでも嫌いでもなく、この幾つかの件をニュースで知った以外はあまり興味を持った事もない。だから今回記載するのは、あくまでも私が知り得た直近の事実による印象についてである。

 では、なぜマクドナルドに着目したかという所から説明すると、マクドナルドは前年から幾つかの業務改革を行っているが、それを批判する記事を多くネットで見かけてた事、そして記事をみるかぎり、批判されて当然と思われるからである。具体的には次のような改革だ。

<マクドナルドの直近業務改革>
1)店頭のメニュー廃止
2)ENJOY!60秒サービス(商品提供が60秒超えたら無料券提示というやつ)

 上記1)と2)はネットで色々と批判を浴びているので知っている人も多いと思う。細かい説明は省略するが、私がこの件で注目して、また疑問に思っていたのは「そもそもこの改革は誰のメリットになるの?」という事だ。
 上記の2つともユーザーには評価を得られていない。具体的には、メニューがなくて注文に困ったとか、60秒サービスで雜になった商品(例えばぐちゃぐちゃになったバーガ商品)が出てきたといった不満が多い。また同時に店舗側でも客の不満に対応せざるを得なくなり、また作業負荷が高まって大変だというのは容易に推測できる。

 ぶっちゃけ言うと「誰の得にもなってないような事をなんで始めたの?」とツッコミを入れたいことしきりだ。つまり、普通にうまく言っていた事に対して、上からよけいなチャチャを入れて駄目にしたもっとも解りやすい例なのだ。

 では何故に原田社長はこんなよけいな事をさせたのか?(あるいは管理職のだれが、こんなよけいな企画を提案したのか?)だが、なんとなく推測はつく。

 中級もしくは上級管理職というものは、はっきりいって普段下から見れば何をやっているか解らない人たちである。下っ端社員からすればあまり話をする機会もないして仕事している風景も見る事はない。そしてそういう人たちが陥りやすい過ちの一つが、「とにかく部下の仕事に口を挟む事が自分の役割である」という誤解を生むことである。おそらく原田社長はこういう、やってはいけない口を挟んでしまったのだと思う。

 もともと管理職というのは、多くの人からみて客観的に何やっているのか解らない仕事であり。問われるのは結果のみである。だがなんとなく仕事をしているように見せかけたい為に、なんかしないといけないと思い込み、結果としては部下によけいな口を挟んでしまうと言う事も多くあるのではないだろうか。

 もしもこの記事を見ている人がサラリーマンならば、容易にこのような人たちを思いつくのではないだろうか? 別に順風満帆にうまくいっているプロジェクトなのに、上司がつまらないチャチャをいれて困るという事が。例えば、次のようなものだ。
・とにかくどうでもいい事まで報告書を要求する
・うまくいっている事に口を挟んでやり方を変えさせる

 ちなみに私も中間管理職だったこともあるし、プロジェクトマネージャーをする事もあるのでこういった事を要求したくなる気持ちも少しだけわかる。ただ私の場合はだいたい、口を挟みたくなるのをぐっと我慢してすませる事にしている。
 問題が生じる、生じそうだというのならば、口を挟み一緒に問題解決をするのは当然である。だが、問題が起きてない事に口を挟んでよけいな報告をさせたり、手順を変えさせてよけいな負担を生じさせてはいけない。だからついつい口を挟んでしまいそうになるのを、ぐっと我慢して黙る事にしてきた事が多かった。そして概ねそう言ったプロジェクトは良い結果になった。
(口出さない方が、やっている部下とか本人も自分でやった事に自身を持ったりとかマインド面でも良かったしね)

 しかしこういった地味な問題が世間では多くて、けっこう無駄な労力を使っている事が多い。ちなみにマクドナルドは結構売上が下がったようなので、こういう口を挟みたいだけのよけいな改革のツケは大きかったと思う。

 もっと大きな目で見れば、似たような例はいくつも見つかる。例えば、教育委員会が学校によけいな口をだして、現場教師に読みもしないようなレポートを提出して疲弊させているとかもそうだ。そして最近問題になっている体罰教師も相当するかもしれない。
 現場の教師からすると体罰に効果があるかどうかは解らないが、回りから何か仕事しているように見せないといけない為に、あえて体罰をやってしまった的な部分もあるのではないだろうか?
(案外とそういう学校や教師は多いのではないかと思う)

 管理職(マネージャー)の本来の役割は、軍隊で言えば軍師や参謀にあたる事だと思う。作戦をたて、明確な指示をだし、そしてあとは見守る事である。軍師がのんびりしているのは良い事で、作戦が滞り無く行われているという事だ。
 本来はそうなのだが、多くの組織ではなんとなく、残業しているとか忙しそうにしているとか意味なく動き回っている事を仕事をしていると勘違いしている事があまりにも多いように思う。私の経験からすれば、そういう上司はだいたい無能だ、あるいは仕事をはき違えている。

 もっとシンプルにメッセージ化するならば、次のようになる。

「あなたの仕事はパフォーマンスをする事ではなく、結果を出す事だ」

 余計な誤解がなくなれば、本来のもっと適切な事が滞り無く行われて、WIN-WINな結果が出せる機会は多いと思う。

 以上、どうもうまくオチをまとめられないが、ふと思った事を書いてみました。


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