2014年5月20日火曜日

PC遠隔捜査事件に関する妄想録

 本日づけで片山被告が佐藤弁護士とも話をした上で自供した事により、ついに紆余曲折だらけだった遠隔捜査事件も決着したようである。だが正直言って私はずっと片山被告は冤罪だと考えていたし、今回の展開もどうも出来すぎているような気がしてすっきりしない。
 よって思いっきり妄想ベースで推理になるが、今思っているモヤモヤとまだどんでん返しがあるかもしれない展開をなどを書いてみようと思う。こういうのは時間が経つと当時の考えなどは曖昧になるし、他の情報で考えも影響されるので、いま書くのがちょうど良いと思う。

<モヤモヤする理由>
 この期に及んで、なぜ私はこうもモヤモヤするのか、その理由を考えてみた。
1)片山被告に犯行を実施した能力があると思えない
2)犯行全体のアンバランスなイメージ
3)警察や検察は本当に何も仕組んでないのか、隠してないのかという疑念

 まず1)から考えると、あんまりうだつの上がらないプログラマーだった片山被告が影で猛勉強したとしても、あれほど完全に痕跡を消した遠隔操作犯罪はできないのではないかという疑念が消し去れない。
 私自身も元プログラマーだから解るのだが、実をいうとC#ができるかどうかなどは小さな問題で、ある程度の実力があるプログラマーなら初めての言語でもサンプルを見ながら創る事はできるだろう。それにネット上でもウィルスのサンプルやネタなどは探せばそれなりに転がっていると思う。
 極論をいうと創るのは私でも出来るかもしれない、ただし実際にそれを犯罪につかって捕まらない確信をえるには、入念なテストや調査が必要になり、これは簡単にはできない。ネットワーク越しでサーバ経由などをしたテストや環境を用意するのは手間がかかり、考えるだけで正直ギブアップする。
(ロシアのようにハッカー学校で学べば別かもしれないが)
 ちなみに検察は今までさんざんリークをしていたのに、片山被告が密かにセキュリティ関係の勉強や調査をしたというものは何もない。もしあれば、これはC#がどうたらという話以上にはるかに信憑性をましたはずだ。これを逃すとは思えないので、やはり片山被告はセキュリティ上は素人がかじった程度だったのだと思われる。
 そして警察は彼が関連する全てのPC(自宅及び会社など)を全て押さえたはずなのに、明確な痕跡を見つけられなかった。これは正直信じられない気がする。私はもしも自分が犯行に及んだとしたら、そこまで完全に痕跡を消せる自信がない。検索履歴みたいな中途半端なものではなく、もっと明確な証拠がでてしかるべきだと思われる。 

 そして2)についてだが、私はこの犯罪について、メール文などを全部詳しくは読んでないが、以下のようなイメージを持っていた。
・犯行声明文や脅迫文の下衆な感じ、非常に幼く感じる事
・江ノ島と雲取山の不自然さ
・単独犯なのかどうかと、同一犯だったのかどうか

 プロファイルというほど詳しく見てないが、ちらっと読んだ脅迫文はなんというか、非常に下衆っぽい(つまりは教養や知性が感じられない)ような文章だったような記憶がある。これはつまり、読書家や勉強家とうイメージではなく、ネットの掲示板などばかりを読み書きしているような非常に狭い知識階層の人間だというイメージを持ったのを覚えている。同時に非常に幼い印象もうけた。だから単純な私のイメージでは、むしろ引きこもって社会にある程度憎悪に近い感情を持つような人間を思い浮かべていた。

 そして「江ノ島と雲取山」や犯行をする側を仮定して想像すると、どうしても納得できない。これは明らかに余計な行動で非常にリスクだ。調子にのって本当にやったとすれば、かなりバカだとしか思えない。ただし、どこかで捕まえて欲しい(止めて欲しい)という願望があったなら別だ。
 あとこのリアル世界での行動だが、私はいまだに本当にあったのか?(犯人の行動なのか?)という疑念が拭えない。正直なところ、模倣犯がおもしろがって創った部分ではないのかと思っている。雲取山についてはすぐに見つからなかった事から、おそらくは模倣犯の嘘メールで実際には埋めてなかったのではないかと疑っている。この点については後から警察が手に入れたというUSBはおそらくは、捏造か誰かが模倣で埋めた物なのではないかという疑念が消えない。だからこの2つの行動は実際にあったのかどうかも、正直確信が持てないポイントである。
 そしてここでも結局、どこまで同一犯の犯行や行動なのかが不明確に思われる。前半と後半は別なのではないかという疑念がある。後半は便乗犯で、また江ノ島等はむしろ便乗した事件に思えてならない。

 最後の3)だが、この事件全体はどうも警察や検察の動きがおかしい。これがむしろ犯罪を余計にややこしくしているような気がする。シャーロックホームズ的に言えば「彼らが探すべきは真実」であるべきなのに、彼らは偏った目でしか物事をみない為に話を非常にややこしくしている。つまりは、片山被告を犯人に結びつける証拠はだしているが、逆の証拠(不自然な事実)を全て隠している。だから、いまだにこの事件の全貌がみえず、どうしても不自然な感じしか拭えない。
 おまけに途中の新聞社へのリークによる虚構情報の展開は目に余るものがあった。江ノ島の写真しかり、DropBoxのログしかり、これがさらに事態をややこしくしている。おそらくは彼らが隠している多くの不自然な事実は多数あるのだろう。
 実際に正直なところ、もしも真犯人が片山被告以外にいないという確信さえあれば、彼らは被告を暗殺してでも犯人にでっち上げるのではないかと心配になったぐらいだった。

 これらが私の全体の所感でありモヤモヤの理由だ。しかし本日の件で、犯行は明確になるのかもしれないし、さらに闇に隠れるのかもしれない。そこでもっとも極端な2つのストーリを考えて、この件を現時点で整理する事にしてみる。

<もっとも素直な展開>
 全ては片山被告の単独犯行である。彼はうだつの上がらないプログラマーだったが、24人のビリーミリガン並みに別人格の時は優れたクラッキングの才能を見せて存分に警察を翻弄した。そして知能犯であると同時に、不安定な心理状態をかかえており、スリルに酔ってリアル世界へ犯行を展開するという愚を置かして多いに危機に陥った。
 しかしそれでも持ち前の冷静さで、周りの人間の信頼を得て最終ラインだけはセーフを保っていて、もう少しだけ我慢すればおそらくは勝訴できる見込みまでこじつけた。しかし急に血迷ったのか犯行時の自己顕示欲やスリルが恋しくなったのか、あろうことかスマホで時限メールを送るという今までとは比べ物にならない稚拙な手順で犯行メールを出してしまった。
 そしてそれを警察にリーク記事されるとパニックに陥って自殺をしようかと考えたが、弁護士と相談して思い直して素直に自首して全ての犯行を認めた。

<もっとも捻くれた妄想による展開>
 片山は本来の犯人ではなかった。事前のメール脅迫は別人の犯行であり、それを見た片山は便乗してゲームをしたいと思い、雲取山と江ノ島の件を演じた。そして本来の犯人は警察の騒ぎが大きくなるのを見て、しばらく息をひそめて便乗した片山の行動を見守る事にした。
 片山は案の定、リアル世界の行動が理由で警察に捕まった。だがまだ余裕があった。何故ならばかれは本来の犯人ではなく、自分は無実であり、単なる愉快犯による行動だという確信があったからだ。そして実際のところ、警察にも彼を完全に黒とする証拠は見つけられなかった。そして敗訴になる見込みが濃厚になって検察は焦った。そして何がなんでも片山を犯人する為に、最終手段に出る事にした。
 それがスマホによる犯行声明メールである。警察は隠れた情報を全て持っているでこういった裏情報も含めて完全に犯人しか知り得ない情報付きのメールを創る事ができる。そして被告に結びつける為に河原に埋めるといういかにも安易な手を使った。
 ただしこれだけだと検察は安心できない。何故ならば本当の脅威は本物の真犯人が名乗り出る事であり、これがあれば、全てはさらなるスキャンダルになってしまうからだ。だからこそ、検察はここでアクロバティックな手を思いついた。それは本体は敵対する片山被告を懐柔して味方にする事だ。かれが真犯人だとして全て自供すれば、仮に真犯人が名乗り出てもすべて無効にできるからだ。
 そこで検察は片山被告にコンタクトを取り脅しと同時に金銭で彼を懐柔する事にした。協力すれば起訴されるが結果としては刑は軽くなる事と金銭を提供する事。必須な事は犯行を全て自供として背負う事と佐藤弁護士と手を切る事。
 そして片山被告は金銭的な見返りと身の保証を得てそれを承諾した。それが今日の自供と、そして自首する際に見せたアルカイックスマイルに繋がる。

 いずれにせよ、まだまだこの事件は謎が多い。全てが明らかになって私もこの謎の解答が知りたいが、正直そうなるかどうかは解らない。よって妄想込みの推理を今後の備忘としてここに記載しておく事にする。
 

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