2014年9月25日木曜日

メディアリテラシーの鍛え方と「誤報埋め込み法」

 前にちょっと書いたのだが朝日新聞の誤報問題(慰安婦・吉田白書)だが、その後を見ていると読売新聞の朝日パッシング(という露骨な販売戦略)かがあって、それに対して「そもそも読売だって誤報だのねつ造だの多いじゃない」という突っ込みが各所から出る状況になり、現在は「そもそも日本の新聞って何なの?」的な話になりつつある。

 そんな時に久々に虚構新聞を見ていて、次のようなアイディアを思いついたので書いてみる。

<提案:誤報埋め込み法>
 「誤報埋め込み法」というのは造語だが、これはあえて新聞記事に一定の割合で誤報を埋め込む事により、読者のメディアリテラシーをチェックできるようにしたら面白いのではないかということだ。
 具体的には、新聞記事の大カテゴリ「政治、国際、社会等」ぐらいにくくりで、必ず1つは新聞側があえて誤報(間違い記事)を載せるようにし、そして末ページとかに解答確認用としてどの記事が誤報かを乗せるというものだ。
 こうすれば、読者は記事をよんで「これは誤報かも」と考えながら読むことで、楽しむと同時にメディアリテラシーも鍛えられるというものである。

 この提案を見て「そんなアホな」と一笑に付した人もいるかもしれないが、じつはこれはソフトウェアのテスト手法に古くからある「バグ埋め込み法」というものである。ソフトウェアの世界では品質をどう保つかが永遠のテーマであって、このバグ埋め込み法というのは、ソフトのテスト担当者が正しくテストできているかどうかを図るための手順である。

 事例)新規開発した通販サイトのテストの場合
  ・事前準備 >テスト対象の通販サイトにあらかじめバグ(問題)を10件仕込んでおく。
  ・テスト作業>普通に通販サイトのテストを行う、なお結果としては30件バグを発見した。
  ・テスト評価>発見したバグの内、事前に仕込んだバグ10件のうち、5件だけが見つかっていた。
    つまり、バグ30件とは、25件の新規バグ+5件の仕込みバグであり、
    仕込みバグは5件(半分)しか見つかっていない。
    ここから推測すると、全体のバグを発見できたと想定される確率は約50%であり、
    まだ30件ほど未知のバグがあるのではないかと考える。

 まあ、実際にバグ埋め込み法を利用したプロジェクトというのは聞いた事がない。そもそも、そんな適切なバグを埋め込むの結構高度な技術いるし、作業コストもかるから、普通はそのエネルギーをそのままテストに使えばいいんじゃないとなるからだ。(でも情報処理試験とかではいまだに出題されているようなのだが・・・)

 でも新聞であったら、読むほうも考えるし楽しみになるから、面白いという意味でやっても良いと思う。私は新聞を購読してないが、もしもこんな試みがあったら読んでもいいかな。そうなれば各自の新聞やメディアに対する考えも変わるだろう。メディアのいう事を鵜呑みにしないこと、そして誤報を見分ける嗅覚が少しでもつくかもしれない。
 ちなみに、過去に何かの記事で虚構新聞を本当の記事と間違えた人がクレームをつけた時に、たしか虚構新聞側が「虚構新聞の存在理由として間違いを見分けるリテラシーを鍛えるという意味があるのです・・・」(文面忘れたので意訳すると)といったコメントを見たことがあり、なかなか「グッと」きたことがある。


 なお、そもそものメディアとリテラシーに関する現在の大きな課題を挙げると、基本的には次のようなものだと思う。

<メディア側>
 ・そもそも真実報道する気がない。勝手に解釈している記事も多い。
 ・記者クラブなど、聞いた事を無批判に垂れ流しているような感じでレベルが低い。
  基本的に中身がない。
 ・報道しない自由だけが目につく、スポンサーとかに弱すぎ、全国紙はポリシーなさすぎ
 ・誤報は仕方ない場合もあるとして、基本的に訂正報道がない
 ・自分に都合悪い事は報道しない、もう少しは公益を考えて欲しいのだが・・・
 (消費税の軽減税率を新聞だけに要求するとか、少しは恥を知って欲しい)

<読者側>
 ・新聞ってわりといい加減なのに、妙に信じている人が多い
 ・情報ソースが新聞・テレビだけの人はまずい
 ・新聞取る人がもっと減っ手欲しい、ならば内容も少しはましになると思うが・・・

 もっと読む人の目が厳しくならないと、メディアは良くならないと思う。だから、ビジネスマンはなんとなく日経読むべきといったリテラシー無い人は、止めてほしい。日経って経団連の学級新聞ぐらいという認識でちょうど良いと思う。それぐらいシビアに読むか、止めて欲しいな。


<参考>
・虚構新聞を批判する人々は2パターンに分類できることがわかった【ユニセフ記事の魚拓あり】
 http://www.daisuiseishocker.com/entry/2013/11/22/184648

・「バグ埋め込み法」バグの数は予測できるのか? 発想は斬新だけど評判の悪い「池の中の魚」モデル
 http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1211/22/news009.html

・日本報道検証機構 GoHoo
 http://gohoo.org/

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